卒業 おめでとう

横浜こども専門学校の3年生 卒業生のみなさま!
ご卒業おめでとうございました!

一昨年度の2学年の領域環境の授業を1年間受け持たせていただきましたね。
1年間という短い時間でしたが、私自身とても学ぶことが多かったです。
学生さんたちに伝わる様に伝えることの難しさに、自問自答試行錯誤の繰り返しの授業に、お付き合いいただき、改めて感謝しております。

そして、1年間の時を経て、卒業の時を迎えられたみなさまから、こんな素敵な色紙を贈っていただき、本当にありがとうございました

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いよいよ春からは社会人!
保育園や幼稚園、施設に就職されると思いますが、人と人のつながりを大切に、センス・オブ・ワンダーの世界をぜひ子どもたちに伝えていってくださいね。

これからも 応援しております

思い出のアルバム絵本作り

保育園の子育て支援講座で、久しぶりに手作りの絵本作りをしました。
1年間の思い出の写真を持ち寄り、
子どもたちは、白紙のページに自由にクレヨンでお絵かき。
ママたちは、子どもが描いた絵や線を活かしながら
写真を切り抜き貼っていきました。
園庭にある葉っぱで飾ったり、
マスキングテープでデザインしたり
親子合作の素敵なアルバムが完成!

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出上がったアルバムを互いに紹介していくうちに、
1人の男の子が、ママが作ってくれたアルバムを手にして
ページをめくりながら、自分でお話を創ってくれました。

一枚一枚ページをめくっていくことで、
子どもの心の中に、
絵本の世界が広がっていきました。

こんな1冊の手作りアルバムが
家族の温かい会話のきっかけになってくれたら嬉しいです。

ウレシパモシリ-森と子育て文化をつなぐ研究会

お別れ会

保育園の卒園式まえのお別れ会に招かれて参加してきました。
卒園児13名の小さな園です。
乳児さんから年中さんまで、
みんなで年長さんの卒園をお歌を歌ったり、お遊戯をしたり、
手作りのプレゼンとを渡したり・・・
ありがとうのメッセージを伝えあったり・・・
人と人がみんなで一緒にその場にいる家庭的な幸せを
心から感じたお別れ会でした。

卒園児からの一人ひとりの思い出の言葉を伝える場面で、
言葉に詰まり、小さな肩を震わせ、顔中くちゃくちゃになりながら
泣き出す園児もいて・・・
保育園での生活やあそびや友だちや先生との温かな関わりが
どんなに子どもたちにとって大切な大切な時間と場であったかを感じ、
感動して涙をもらいました。

卒園後も、学校に行っても、今の心の力を失わずに、
伸びていって欲しいと願います。

そのためにも、
学校生活の中で、学習支援だけではなく、
引き続き子どもの心や育ちに寄りそう大人が
1人でも多くいて欲しいと改めて思った一日でした。

新年あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。

昨年の暮れに、
子どもたちと落ち葉拾いをしていたところ、
1人の子どもが茶色の落ち葉を拾って、
お日様にかざして言ったひとこと。

「見て!(茶色の葉っぱが)オレンジになったよ!」

そんな子どものキラキラした瞳とつぶやき・・・

今年もそんな子どもたちの小さなキラキラを
拾い集めていきたいと思います。

今年もどうぞ宜しくお願いいたします。

250名の先生方との葉っぱじゃんけん大会!

晩秋に、静岡県掛川市に行ってきました。
掛川小笠保育士会の先生方に講演で呼んでいただきました。
テーマは、「身近な自然を保育に活かす」。
自然あそびの園事例紹介だけでは伝わりにくいかも・・と思い、実際に、園庭や園周辺にある色々な種類の葉っぱを各自5枚探して、会場にご持参いただきました。

改めて、身近な場所にある葉っぱ探し・・・それだけで、すでに自然あそび研修となります。
普段は、当たり前にあり過ぎて、通り過ぎていて、見ている様で見ていない葉っぱに目を留め、5枚5種類の葉っぱを選んでいただくと、小さな葉っぱ、赤や黄色に色ずく葉っぱ、すべすべ、ざらざら、いい匂い、臭い匂い・・・等、五感を通して、葉っぱと出会い直すことができます。

5枚の中で、一番お気に入りの葉っぱを1枚選んでいただいてから、いよいよ、大きな会場での葉っぱじゃんけん大会!
まずはお隣の先生と
♪ 葉っぱじゃんけん!はっぱぱあ~♪
どちらが長いかで競いあいました。
会場いっぱいに、笑顔と笑いがあふれました!

その他、小枝や木の実、石ころなど、子どもたちが手にする身近な自然物と、いかに楽しく日々の保育の中で出会わせてあげるか・・・
まずは、先生方がワクワクした好奇心を高めて、あそび心を持って楽しめば、もう自然の知識がなくても、保育に活かしつなげていくことができますね。

自然あそびは、特別なことではなく、日々の当たり前にある子どもたちの生活やあそびの中にあります。
子どもたちが毎日手にする葉っぱや木の実、小枝、小石等を、もっともっと、日々の保育に持ち込んでほしいなあって思いました。

講演会の翌週、さっそくある保育園では、光や風や雨とあそべるカラフルシート作りにいそしむ先生の姿があったと、事後、園長先生より嬉しいご報告がありました。

掛川小笠保育士会の先生方、大変お世話になりました!
そして、本当によき機会をありがとうございました!

ウレシパモシリ-森と子育て文化をつなぐ研究会

つながった!

公園での親子の自然あそび。
ママからの質問。

子どもがマツボックリを欲しがるのですが、
どこに行けば、マツボックリを見つけることができますか?

マツボックリは、松の木の下に落ちてますよ。
そして、松は、目の前に。

松の木の足元を見たら・・・

あっ、みーつけた♪

 

モウソウ竹を伐り出して、
初めてノコギリで伐ってみた先生。
わ~、竹の中には、お部屋があるのですね・・・
そう、かぐや姫は、そのお部屋から生まれました!

タケノコだって、
切ってみると中にはたくさんの節が・・・
えっ・・
タケノコと竹は、
つながっているのですね・・の感想。

自然あそびの中で、
たくさんのつながりに改めて気付きあえます。
やっぱり、原初体験て、子どもたちだけでなく、先生だって大切だなあと感じながら

秋がきました。

親子で、保育園・幼稚園でも外にでかけるよい季節。
多様な色や形、豊かなつながりが溢れています。

大人も一緒に あそびなおしましょう!

雨だって楽しい!

日々の保育の中では、
雨が降ったら、お部屋であそぼ・・
お散歩や遠足は、中止。
雨が苦手の先生も多い中で・・・

今夏の年長キャンプでのこと。
急にどしゃぶりの雨になったので、
自然あそび研修でお伝えしていた
カラフルシートを広げて、
その下に子どもたちが入って、
どしゃぶりの雨の中のお散歩。

子どもたちは、カラフルシートの中で
みんなワクワクドキドキ
思い出に残る 笑顔のどしゃぶり散歩となりました。

カラフルシート大活躍!(写真は、研修時のもの)

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そして、一番うれしかったことは、
雨が苦手な先生が言われたひと言。

「どしゃぶりの雨の中
広げたカラフルシートの中の
子どもたちのあんな楽しい笑顔を見たら
私も雨って楽しいんだ!って
初めて思えるようになりました!」

どしゃぶりの雨が残していったプレゼント。
そこでも、自然にあそびが広がりました。

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夏の思い出

8月 妙高の森で出会った命。

土の中からはじめまして!
まるで、地球を救うために宇宙からやってきた

正義の使者みたい!

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そして、岩の間で、土の上で 木の幹で
いろいろなところで、
命がつながっていく・・・

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自然保育 研究科

今年も、新潟県妙高市の国際自然環境アウトドア専門学校の研究科自然保育専攻の授業が稼働し始めました!

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昨年度に続き、今年も学生は2名。なんと贅沢な授業。
保育の現場で頑張ってきた先生が、更に、自然を保育に取り入れるスキルUPのために、なんと、一旦、保育現場を離れ、1年間自然保育の修行の道を選択。
やる気満々の2名の学生には、授業にも思わず熱が入ります!
自然保育を取り入れている国内の保育園幼稚園の事例を元に、なぜ保育に自然を取り入れるのか?その育ちの効果はなにか?
ドイツ森のようちえん概要を元に、読み進めながら日本の保育とどこが違うのか・・
90分授業を、一日4限行うのですが、ゆっくりと充実した時間が流れていきます。
ちょっと互いに話疲れると、あそびの演習。
学校の周辺にお散歩に出かけ、石ころを拾ってきては、積んだり並べたり・・・。石ころに名前を描いたり・・。

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カツラの葉っぱの上に、水滴を垂らし、しずくちゃんあそびをしたり・・・。更に、ちょっと色を添えると、なんとも素敵な水玉に!

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これから1年間! 大自然の中で、思いっきり深呼吸しながら、自然のこと、子どものこと・・・たくさん吸収して、ぜひ、保育の現場で必要とされる先生になって欲しいなって思います。
夏には、国立妙高青少年自然の家で、2泊3日の集中講義があります。一般の方も参加できます!
ぜひ、ご一緒に学びあいませんか?!

作品展 生き物観察コーナー

ある園の作品展。

年間の保育の中で、あそびの中から生まれてきた子どもたちのたくさんの作品。
絵画だったり、粘土製作だったり、絵本作りだったり・・・ 一人ひとりの子どもの想いが保育室いっぱいに溢れてます。

今年度は、そんな保育室の一角に、生き物観察コーナーが設けられました。

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年中児クラスの担任の先生が、園庭に棲んでいるダンゴムシの生活をもっと子どもたちに近づけたい!と、保育室に持ち込んで、ケージの中で飼育を始めました。
遠足に行った先で、園長先生が釣ったザリガニも、やはり飼いはじめ、更に、子どもが見つけてきたカタツムリも仲間に加わって、保育室は、生き物でいっぱいになりました。

下の写真は、先生が子どもたちと一緒に観察したカタツムリの記録の数々。

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先生が面白がって飼育していると、気がつけば子どもたちにもワクワクが伝わっていきました。

そんな飼育の中から生まれた「なんで?」「どうして?」の疑問について、飼い方のアドバイスもいただいていた生物の研究者より、保護者に向けたメッセージをいただきましたので、ご紹介させていただきます。

 

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保護者のみなさまへ

生き物に関する興味は、「なに?」「なぜ?」「どうやって?」という疑問から生まれます。生き物の名前やどんなところに棲んでいて何を食べているかというような「なに?」という疑問にたいする答えは、詳しい人に聞いたり本やインターネットで調べることができます。

しかし、「なぜ?」や「どうやって?」という疑問の答えは、実際に生き物を飼って、その暮らしぶりを観察しなければわからないことが多いです。

生き物を飼ってその生き物を長い間観察していると、いろいろなことに気付きます。この園さんの観察日記を拝見しましたが、同じ母親から同じ時期に生まれた子ザリガニたちなのに、大きさや色合いに差が出てきたり、カタツムリが空中にからだを伸ばしてエサに乗り移ったり、ダンゴムシが実はピーマンが大好きだったり、いろいろな発見がまとめられています。このような気付きは、飼育や観察なしでは実際には得られないことです。そして、このような観察を通じて得た気付きから新たな疑問が生まれ、興味が次々に広がっていくのです。

子どもたちの素朴な疑問に答えるために、先生方や保護者の方が生きもののことに詳しくなる必要は、必ずしもありません。子どもたちが生き物を飼育したり、観察したり、調べたりする環境を整えてあげたり、子どもたちの疑問を興味に導くための手助けをしてあげればよいのです。

「汚い」「臭い」「気持ち悪い」「面倒くさい」というお気持ちもわかりますが、我が子のためにちょっとだけ目をつぶってあげてください。そして、どうしても解決に至る道に行き詰まったときには、最後の手段として専門家からヒントを引き出す方法を考えてあげてください。私たちもそのお手伝いができればと思っています。

生き物に関することに限らず、情報に満ち溢れた今の時代。テレビやインターネットを通じてさまざまな知識や美しい画像に接することができます。しかし、自分の手で触れて、自分の目で見て、耳で聞き、鼻で匂いをかぎ、自分の頭で考えて、心で感じた経験は、どんなに小さなことでも決して色褪せません。そして、その一つひとつの経験が積み重なって、大きな自信や豊かな人格形成につながっていくと信じています。

保護者の方には、是非お子さんたちに本物の体験の機会を与えていただきたいと願っています。

[ 神奈川県立生命の星・地球博物館主任学芸員  佐藤 武宏 ]

 

ウレシパモシリ-森と子育て文化をつなぐ研究会