狭山教育を語る会

25年ほど前、息子がお世話になった小学校の担任の先生からお誘いを受けて関わり始めたのが「ひまわり学校」。小学校から中学生までの異年齢で活動する地域のあそびの学校。
そこでお世話になった先生方から講演に呼んでいただきました。
テーマは「身近な自然を子育てにつなぐ」。市民会館の会議室に葉っぱを持ちこんで、小学校の先生や保護者の方とあそびました。
講演後にいただきました主な感想を少しご紹介します。

・周りにある草花や木の名前を知らなくても、草花や木と親しむことが出来るのですね。気持ちが楽になりました。
・人は自然の支えにより成長していくのだなと思いました。
大人がそのことに気付くことが子どもたちにとっても大事なこと。
・毎日規制だらけの生活の中で、いかに子どもたちの「楽しい、面白い」を見つけてあげられるか悩んでいます。
「どの場所でも、特別な人たちだけでなく・・」の言葉にドキッとしました。子どもたちが何に興味を持ち、この社会の中で楽しんでいけるのか、アンテナを張り巡らし自身も楽しんでいけたらと思います。
・「自然」という言葉を、遊ぶ楽しさを、いろいろな角度からみなければなと改めて思いました。
・自然から離れれば離れるほど、人間は人間でなくなっていく・・。
・私が日ごろ向かい合っている困っている子どもや親御さんたちの根っこの解決はここなんだ!と思いました。
人間としての感性をしっかりと認め育てること。教育の本質を見失った現実世界で、もう一度根っこに立ち戻るにはどうしたらよいか、日々考えています。

私自身のウレシパの活動の原点となったひまわり学校の先生方との再会に、とても励まされた時間となりました。

現在はひまわり学校は無くなってしまいましたが、そこでご活躍された先生方を中心に、狭山教育を語る会が定期的に開催されています。
興味のある方は、ぜひ尋ねてみてください。

詳細のお問い合わせは、さやまルシエ 狭山市生涯学習情報コーナー 
sayama-portal.jp ご覧ください。

磯あそび

久しぶりに三浦半島荒井浜で、磯の生き物観察を行いました。
保育園の年長児30名が、磯に隠れ住む生き物を探します。

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どこに隠れているのかなあ・・・真剣に探します。

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見つけたカニと知恵比べの末、ようやくゲット!!

気付いたら、全身ずぶ濡れになって生き物を追いかけている子どもたちの姿がありました。

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捕まえた生き物は、同じ仲間同士に分けてみます。
カニだけでも、たくさんの種類のカニを捕まえました。

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あれ? ヒトデは、ウニの仲間だったんだ!

カニ博士の佐藤武宏先生から、
生き物の仲間分けや名前も教えてもらいました。

最後は、自分のお気に入りの生き物をスケッチして
園に戻りました!

子どもたちの瞳がキラキラ輝き、
疲れ切るほどあそび込んだ磯あそびとなりました。

お砂場でも いないいない ばあ~!

いつもの園庭にあるお砂場。子どもたちが大好きなお砂場。

そこに、スティックのりを持ち出して、あそんでみました!

色画用紙の上に、内緒のお絵かき・・・
描いた後で、ふるいで振ったお砂をかけてみて・・・・・

「いない いない ・・・ばあ!♪」

あらあら、いろんな絵が いつものお砂場に生まれました!

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当たり前にあるいつもの園庭での
自然あそび研修のひとコマ。

先生方も、もう一度あそびなおしてみると、
いつもの保育が更に楽しくなってきます!

先生方の素敵な感性とあそび心がいっぱいの研修でした。

園内おさんぽ研修

卒園式も終わり、春もすぐそこまで来ている様な暖かな一日。
都会の保育園で、のんびりゆったりと園内のおさんぽ研修を行ってきました。

恒例の手あそびで、ちょっと心をほぐして笑顔になったら、
園庭からスタートです。

「見つけた見つけた」のオリジナル絵本のページを開いて、
出てきたページのモノを、見つけてくるあそび!
「みーつけた♪ みーつけた♪ ふわふわ~なもの み~つけた♪」
先生方が子どもの視点で、探して見つけてきます。
よく見ると産毛が生えている葉っぱ。
園庭のコブシの木の花芽
小鳥の羽
みんなで触ってみると、そう、みんなふわふわ♪

園庭を出て境内の中もおさんぽ。
赤い色
ザラザラ
ハートの形
つるつる
いい匂い・・・
などなど
五感を通して、いろんなモノを探しておさんぽ。
普段は忙しくただ通り過ぎている園内も、
なぜか違った風景に見えてきて、
いつもは見えなかったものが見えてくるから不思議。

境内のお墓を通り過ぎると、そこには小さな林があります。
3年間かけて、子どもたちと先生方が日々の保育の中で通い続けて、
今では、素敵な第二園庭となりました。
丸太のお集まりの円座では、
いつも子どもの集会。
あそびの導入や絵本や、子どもたちのいろんな思いを伝え合う場となっています。
林の一角には、林のキッチン。
子どもたちは林にある木の実や葉っぱや小枝を集めて、
大きなお鍋やフライパンで、おいしいお料理を作ってくれます。

そんな林の中で、次の自然あそび研修は・・・
林のかくれんぼごっこ。
予め木粉粘土と林の自然素材で創った生き物を、木の陰に枯葉の下に、
生き物たちのカモフラージュを意識して隠しておきます。
最初は、みんなで林の中に隠れている粘土の生き物を探してあそびました。
「みーつけた♪」
「みーつけた♪」
思いもよらないところから、変なオモシロ生き物が登場!

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今度は、先生方がひとりひとり、粘土で自分の好きな生き物を製作。
出来上がった生き物の居場所を見つけてそっと置いてあげました。

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午後からは、林から保育室に持ち帰った変なオモシロ生き物を主人公にして、
その子が住みたい居場所を、
箱の中に自然物を使って創ってあげました。

とっても素敵な箱庭が誕生!
それぞれの箱の主人公が、とっても満足そうに暮らしていけそうな箱庭になりました。

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都会の中の園でも、
ゆっくりとおさんぽしながら、よく見て見ると、
色や形や感触など、さまざまな葉っぱに出会えます。
それをただ通り過ぎるだけではなく、
子どもたちと楽しく出会わせてあげて、
保育室に持ちかえれば、
子どもと自然、日々の保育と自然をつないであげることが出来ます。

ぜひ、まずは先生方がその季節その日の小さな自然に気付き楽しんでください。
今まで見えなかったいろいろなモノが見えてきて、きっと保育がもっと楽しくなるはずです(^^)

ウレシパモシリ-森と子育て文化をつなぐ研究会

卒業 おめでとう

横浜こども専門学校の3年生 卒業生のみなさま!
ご卒業おめでとうございました!

一昨年度の2学年の領域環境の授業を1年間受け持たせていただきましたね。
1年間という短い時間でしたが、私自身とても学ぶことが多かったです。
学生さんたちに伝わる様に伝えることの難しさに、自問自答試行錯誤の繰り返しの授業に、お付き合いいただき、改めて感謝しております。

そして、1年間の時を経て、卒業の時を迎えられたみなさまから、こんな素敵な色紙を贈っていただき、本当にありがとうございました

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いよいよ春からは社会人!
保育園や幼稚園、施設に就職されると思いますが、人と人のつながりを大切に、センス・オブ・ワンダーの世界をぜひ子どもたちに伝えていってくださいね。

これからも 応援しております

思い出のアルバム絵本作り

保育園の子育て支援講座で、久しぶりに手作りの絵本作りをしました。
1年間の思い出の写真を持ち寄り、
子どもたちは、白紙のページに自由にクレヨンでお絵かき。
ママたちは、子どもが描いた絵や線を活かしながら
写真を切り抜き貼っていきました。
園庭にある葉っぱで飾ったり、
マスキングテープでデザインしたり
親子合作の素敵なアルバムが完成!

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出上がったアルバムを互いに紹介していくうちに、
1人の男の子が、ママが作ってくれたアルバムを手にして
ページをめくりながら、自分でお話を創ってくれました。

一枚一枚ページをめくっていくことで、
子どもの心の中に、
絵本の世界が広がっていきました。

こんな1冊の手作りアルバムが
家族の温かい会話のきっかけになってくれたら嬉しいです。

ウレシパモシリ-森と子育て文化をつなぐ研究会

お別れ会

保育園の卒園式まえのお別れ会に招かれて参加してきました。
卒園児13名の小さな園です。
乳児さんから年中さんまで、
みんなで年長さんの卒園をお歌を歌ったり、お遊戯をしたり、
手作りのプレゼンとを渡したり・・・
ありがとうのメッセージを伝えあったり・・・
人と人がみんなで一緒にその場にいる家庭的な幸せを
心から感じたお別れ会でした。

卒園児からの一人ひとりの思い出の言葉を伝える場面で、
言葉に詰まり、小さな肩を震わせ、顔中くちゃくちゃになりながら
泣き出す園児もいて・・・
保育園での生活やあそびや友だちや先生との温かな関わりが
どんなに子どもたちにとって大切な大切な時間と場であったかを感じ、
感動して涙をもらいました。

卒園後も、学校に行っても、今の心の力を失わずに、
伸びていって欲しいと願います。

そのためにも、
学校生活の中で、学習支援だけではなく、
引き続き子どもの心や育ちに寄りそう大人が
1人でも多くいて欲しいと改めて思った一日でした。

新年あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。

昨年の暮れに、
子どもたちと落ち葉拾いをしていたところ、
1人の子どもが茶色の落ち葉を拾って、
お日様にかざして言ったひとこと。

「見て!(茶色の葉っぱが)オレンジになったよ!」

そんな子どものキラキラした瞳とつぶやき・・・

今年もそんな子どもたちの小さなキラキラを
拾い集めていきたいと思います。

今年もどうぞ宜しくお願いいたします。

250名の先生方との葉っぱじゃんけん大会!

晩秋に、静岡県掛川市に行ってきました。
掛川小笠保育士会の先生方に講演で呼んでいただきました。
テーマは、「身近な自然を保育に活かす」。
自然あそびの園事例紹介だけでは伝わりにくいかも・・と思い、実際に、園庭や園周辺にある色々な種類の葉っぱを各自5枚探して、会場にご持参いただきました。

改めて、身近な場所にある葉っぱ探し・・・それだけで、すでに自然あそび研修となります。
普段は、当たり前にあり過ぎて、通り過ぎていて、見ている様で見ていない葉っぱに目を留め、5枚5種類の葉っぱを選んでいただくと、小さな葉っぱ、赤や黄色に色ずく葉っぱ、すべすべ、ざらざら、いい匂い、臭い匂い・・・等、五感を通して、葉っぱと出会い直すことができます。

5枚の中で、一番お気に入りの葉っぱを1枚選んでいただいてから、いよいよ、大きな会場での葉っぱじゃんけん大会!
まずはお隣の先生と
♪ 葉っぱじゃんけん!はっぱぱあ~♪
どちらが長いかで競いあいました。
会場いっぱいに、笑顔と笑いがあふれました!

その他、小枝や木の実、石ころなど、子どもたちが手にする身近な自然物と、いかに楽しく日々の保育の中で出会わせてあげるか・・・
まずは、先生方がワクワクした好奇心を高めて、あそび心を持って楽しめば、もう自然の知識がなくても、保育に活かしつなげていくことができますね。

自然あそびは、特別なことではなく、日々の当たり前にある子どもたちの生活やあそびの中にあります。
子どもたちが毎日手にする葉っぱや木の実、小枝、小石等を、もっともっと、日々の保育に持ち込んでほしいなあって思いました。

講演会の翌週、さっそくある保育園では、光や風や雨とあそべるカラフルシート作りにいそしむ先生の姿があったと、事後、園長先生より嬉しいご報告がありました。

掛川小笠保育士会の先生方、大変お世話になりました!
そして、本当によき機会をありがとうございました!

ウレシパモシリ-森と子育て文化をつなぐ研究会

つながった!

公園での親子の自然あそび。
ママからの質問。

子どもがマツボックリを欲しがるのですが、
どこに行けば、マツボックリを見つけることができますか?

マツボックリは、松の木の下に落ちてますよ。
そして、松は、目の前に。

松の木の足元を見たら・・・

あっ、みーつけた♪

 

モウソウ竹を伐り出して、
初めてノコギリで伐ってみた先生。
わ~、竹の中には、お部屋があるのですね・・・
そう、かぐや姫は、そのお部屋から生まれました!

タケノコだって、
切ってみると中にはたくさんの節が・・・
えっ・・
タケノコと竹は、
つながっているのですね・・の感想。

自然あそびの中で、
たくさんのつながりに改めて気付きあえます。
やっぱり、原初体験て、子どもたちだけでなく、先生だって大切だなあと感じながら

秋がきました。

親子で、保育園・幼稚園でも外にでかけるよい季節。
多様な色や形、豊かなつながりが溢れています。

大人も一緒に あそびなおしましょう!