水とドロであそんだ

清心幼稚園のイベント「べちゃ、ばしゃ ふぇすてぃばる」が開催されました。5歳さんが水やドロでいろんなあそびをしました。ウレシパモシリのメンバーも入って一緒に楽しみました。

最初は水運びリレーです。ビニールシートを4人で持ち、水を真ん中に入れて運びます。できるだけ中の水をこぼさないように工夫しながらゴールのたらいまで運びます。

速さだけでなく、どれだけたくさんの水を運べたかが勝負の分かれ目。水を移したら次の4人にバトンタッチします。

チーム全員が運び終わったところで、たらいの水をペットボトルに移します。どのチームが勝ったかな?キャップの裏に絵の具を仕込んでペットボトルをふるとあら不思議、運んだ水に色が付きました。これで勝負がわかりやすくなったね。青チームの勝ちー。

水運びリレーでできた3色の水をみんなでプラコップに分け合って乾杯をします。3色の色水を少しづつ注ぎあうことで色が混じって、はじめの色とは違う色になっていきます。どうして色が変わるんだろう。不思議だねー。

できた水の色はどれ一つ同じものがありません。子どもたちの多様性を表しているかのようです。虹色に並べてみるのも素敵です。

竹の半割りを組んで水路を作りました。水が流れていく様子を見るのも面白いし、うまく水が流れるように、工夫していろんな水路の形を作ってみるのも面白いです。簡単に繋げたり、組み上げたりできないからこそ工夫が必要で集中して遊びます。

土の山に水を運んでドロの池を作りました。はじめは嫌がっていた子も入ってみるとドロの感触の気持ちよさに魅了されます。

外専用のテーブルを使って左官屋さんごっこ。コテなどの本物の道具を使うことで大人の気分になれます。塗ったドロを指でこするとテーブルの白い表面がでて、絵がかけます。何度でもやり直しが可能なキャンバスです。

最後は先生が水道ホースを使ってシャワーの雨を降らせてくれました。みんなは濡れないように透明のビニールシートや傘で防御します。子どもたちの興奮はマックスに達しました。

ドロで汚した服は自分たちで洗って干しました。すぐにドロを落とすことで、落ち易くなり、保護者の負担も軽くなります。親子の会話も増えるかもしれません。

木の実と山ももの実を飾ったチョコレートケーキ
左官やさんごっこで木の板に塗った土の上に紫陽花の花びらを散らしました。
紫陽花の紫が際立ちます。
半割の竹にドロを詰めてその上に花などを載せました。インテリヤ?オブジェ?
泥だんごに松葉を指して、不思議なものを作ります。
最後は更に載せて和菓子のようなお菓子になりました。

泥遊び作品展:見本も、作り方も、何を作るかも先生からの指示はありません。ひとりひとりが、作りたいものを自由にイメージを膨らませて作ります。自分の内側から出てきた「したい」が形になり、周りに認められると、その子には大きな自信になることでしょう。

【森のカメラマン】

森に水と出会いにいった

青梅幼稚園の5歳さんと森に水との出会いに行きました。

葉っぱを持った先生がいつものように森の入口に門を作ってくれました。門をくぐって、足を踏み入れると、これから始まる森あそびを思い心が踊ります。

森にご挨拶の後、目をつむって森の音を聞いてみます。鳥の声、風が木の葉を鳴らす音、川のせせらぎ、いろんな音が聞こえてきます。気付かなかっただけで、森の中にはいろんな音があるんだね。

スミレちゃんが不思議な水の姿の変化を描いた絵本を読んでくれました。森ではどんな姿の水に出会えるかな?

水との出会いを求めて思い思いの場所で遊びを始めました。

森の地面を掘ってみよう。何が出てくるかな?水が出てくるかも。

小川で治水遊び。どうしたら雨樋に水が流れるか、試してみます。

森の木を見上げると雨上がりだったので、雨粒がたくさん葉っぱについていました。

お昼を食べたあとは少し下ったところの小川で遊びました。カニを捕まえたり、石を拾ったり、川に手を入れたり。自然の中でたくさん遊ぶことができました。

【森のカメラマン】

森の木が園庭にやってきた!

埼玉の森から戸田市のあけぼの保育園にヒノキの木をまるまる一本持ちこみました。この木を園庭にならべて5歳さんたちと森の木に触れる遊びをします。

森に立っている木をそのままでは持ってこれないので、切り倒して、運搬できるようカットします。枝やはっぱもあります。

”とっつぁん”がこんなに高い木を切り倒したんだ。森にあった様子を掛け軸のようなながーい写真で説明します。

それじゃ、この木が元立っていたように園庭に並べてみよう。木を再現するには、丸太がどうつながっていればいいのかよーく考えて並べないとできません。まるでパズルのようです。みんなは話し合ったり、協力して運んだりして、再現していきます。

並べた木をよーく観察しています。立っている木ではできません。園庭に並べられたからこそできる遊びです。

パズルを完成させると、園庭いっぱいでも、並びきれませんでした。森に立っているときではわからない大きさや、枝の付き方を知り、木のてっぺんに触ることができます。鳥になった気分です。

どっちが高いか競争しよう。お友達が背の高さで並んでみました。結果はおんなじぐらいでした。みんなが協力し合て並ぶと、木の大きさよりも高くなります。

次に始めたのは、木の皮むきです。この時期のヒノキは簡単に皮がむけ、みずみずしい素肌が出てきます。なめると、甘いんだ。

みんなが夢中で皮をはぐとヒノキはあっというまに丸裸。

てっぺんの枝・葉っぱ、裸の丸太、履いだ皮は大事に取っておいて、楽しかった体験後の保育に生かされます。

【森のカメラマン】

「雨集め」保育者研修

梅雨が間近になりました。雨の日でも遊べる自然遊びの研修を横浜市の保育園で行いました。

雨合羽を着て雨ふる園庭に。いつものように、自然の空にごあいさつ。

雨の日だからこそ遊べることがあります。はじめにした遊びは「雨集め」。雨が小ぶりになってしまったので、直接容器に捕まえることはできませんが、葉っぱの上には雨粒がいっぱい残っています。

シロツメクサの葉っぱにもキラキラな雨粒が。雨粒は小さいけど、集めれば溜まっていきます。

遊具の鉄棒にも雨粒がたくさんついています。工夫しながら集めます。

雨粒集めはちょっとお休み。水たまりに葉っぱを浮かべて遊びます。

みんなが集めた雨粒がどれだけ溜まったか、並べて見ます。雨の多少だけでなく、どこで集めたか、濁っているか、透明かなど、集め方にも多様性があります。

みんなが集めた雨粒を合わせると、たくさんの雨粒になりました。山に降った雨は、地面に染み込み、湧き水になって、小川になり、やがて小川が集まって、大きな川の流れになって海にたどり着きます。このことを、ちょっぴり体験できた感じ。


コップの水をスポイドにとって桂の木のはっぱの上に垂らすと、キラキラの水玉ができました。桂のはっぱだけでなく他にも水を弾く葉っぱがあります。試してみてください。

絵の具で色をつけた色水を葉っぱに並べると、色とりどりの水玉が出来上がり。

色の水玉に和紙を重ねると色水が滲んで、思いもしない模様・形・色が現れます。何に見えるか想像してみます。

模様の出た和紙を窓辺に飾ると、和紙は透けているので模様が浮き出ます。わーっ、きれいという声が上がりました。子どもたちともやってみみましょう。心に浮かんだ声を聞き取ってあげて、作品に書き添えたり、子どもたち自身が文字を加えると思い思いの作品ができます。ぜひ試してみてください。

【森のカメラマン】


春の季節の草花遊び

葛飾二葉幼稚園のお友達と春の草花を使って、自然遊びをしました。

事前にふたばのはらっぱや、園庭などに咲いている花を積んできました。黒い色の布の上に並べるとミニお花畑のようです。

さいしょは摘んできたシロツメクサの葉っぱを使って、葉っぱ相撲大会の始まり始まり。3枚の葉っぱを三人で引っ張り合い、茎が一番長く残った人が勝ち。単純なあそびほど盛り上がります。

次は、五感を使って探す「みつけたあそび」。紙のコースターに書かれているもの(このチームは”丸い”もの)を集めてきます。他のチームには内緒にします。集めてきたものから他のチームの人に何を集めてきたのか、当ててもらいます。

色んな所に探しに行きます。どこにあるかな?

集めてきたものを園長先生が作ってくれた屋外用の机にならべて、みんなで見あって、何を集めたのか予想し合います。

これは、何を集めたの?そうそう、答えは「赤い」ものでした。もみじの葉っぱも、種もきれいな赤いろをしています。他にも黄色やつるつる、ふわふわなど、目だけでなく、感触や香りを探してあそびました。

今度は自分のお気に入りの葉っぱを画用紙に貼り付けて、思い思いのアート作品を創作しました。いっしょうけんめい作業を進めますが、葉っぱは平らではないので、なかなか付きません。それでもみんなは工夫しながら、集中して貼り付けていきます。

花も貼り付けて、花や草のクレヨンで色もつけました。みんなの絵には物語が詰まっています。先生が一人ひとりの子どもからおはなしをききとって、その場で付箋に書いてもらいました。

カラーコピーして製本すると、世界に一つのクラスみんなの絵本が出来上がります。

今回使った教材を並べてみました。他のクラスの子たちとも今日やった自然遊びをしてみてください。

【森のカメラマン】

春の自然と出会おう!

今日は青梅幼稚園の子どもたちとすみれちゃん達が春の自然に出会うために近くの公園にでかけました。

自然にご挨拶したあと、スミレちゃんが取り出したのは、いろんないろのカラーシート。ばらばらだった子どもたちが自然にみんながあつまって一緒に走り出しました。


「だるまさんがころんだ!」のだるまさんをちょうちょやトンボに変えて〇〇さんがころんだごっこをはじめました。みんな上手にちょうちょやトンボになっています。


「ダンゴムシがころんだ!」もうダンゴムシ以外には見えません。

和紙に草花をつけて草花クレヨンでいろを塗って鯉のぼりを作ったんだ。

白い画用紙にも好きな草花をつけて、お気に入りのちょうちょも作ったよ。

ベンチに図鑑や絵本や道具を置いて、虫と出会う準備完了。

ダンゴムシやありさんをじっと集中して観察します。その様子を先生たちが優しくみまもります。

思い思いの春に出会ったあとは、スミレちゃんがちょうちょの絵本を読んでくれました。たくさん遊んでたくさん出会った春の自然がこころに染み渡っていきます。

またあそぼうね!みんな満足げに園へ帰っていきました。

【森のカメラマン】

妙福寺保育園自然遊び「花」

練馬区の妙福寺保育園では、広い園庭、境内、そして境内の奥にある小さな雑木林を保育に活用され、長年、自然あそびを主体的な保育に取り入れていらっしゃいます。

妙福寺保育園には、「花遊びのための花壇」があります。

自分たちで種を蒔いて育てた花が、きれいに咲き誇ったので、それを愛でた後に、摘み草として花を摘んでは最後まで花を五感を通して楽しみます。

ただ手に持っているだけで嬉しい子。水を入れた器に花びらを浮かべて、お日様の下でその美しさに見とれる子。

お気に入りの草花をクレヨンにして好きなものを自由に描きます。

すり鉢で色を擦りだして容器に移し、草花の優しい色を楽しむ子・・・

おままごとのお料理の食材として工夫して楽しむ子。

それぞれが、花を通して、「自分らしく」楽しみます。

昨年の年長さんが作った手作りの図鑑もさりげなく置かれています。

遊びが継承されていて素敵!

ずーっと草花だけでも、集中して遊び込む姿がありました。

春のポカポカのお日様の下、子どもたちの幸せな時間が流れていきました。

【ケロ】

「木こり体験、森あそび!」 保育研修

戸田市のあけぼの保育園・あけぼの第二保育園の先生達と飯能市吾野「木楽里の森」に木こり体験、森あそびに行きました。

日頃の保育からはなれて、多様な森の環境に溶け込んで、いやされましょう。

「感性を解き放ち、センス・オブ・ワンダー(心で感じること)をたくさん感じてください。」

森の中を散策して、多様な自然に触れたあとはいよいよ、ヒノキの間伐体験です。

木を引き倒すために、ロープを木の高いところに掛けます。初めての経験になかなか引き上げることができません。

木の倒し方やリスクの説明のあと、早速のこぎりで木を切ります。日本のノコギリは引かないと切れません。腕をうまく使って、ノコギリに力を込めます。

まっすぐ水平に切らないと、木はうまく倒れません。ノコギリが曲がっていないか周りから指示をしてもらいます。

次はナタで受け口を作ります。斜めにナタを振り落とすのは少し、力がいります。空振りのときに自分の足を切らないように、左足を後ろに引きます。

反対側からノコギリで追い口をつけたらいよいよ木を倒します。さっき掛けたロープをみんなで協力して引っ張ります。

見事に檜の木が倒れました。年輪を数えてみます。この木はおおよそ40歳でした。

皮を剥いでみるとすべすべの地肌が出てきます。しっとり濡れています。なめてみるとかすかに甘いです。

木こり体験の後、お気に入りの絵本の読み聞かせを代表の先生にしていただきました。木の絵本は森の環境に溶け込み、聞き役の先生たちはみんな引き込まれて聞き入っていました。

思い思いのお菓子の空き箱に、葉っぱや木の実をいれて、森のお弁当作りをしました。3段重ねのお菓子の箱は、用事で参加できなかった園長先生のお土産にするそうです。

秋には子どもたちと一緒にもう一度森を訪問し、木こり体験をします。

子どもたちの育ちには本や動画で疑似体験するだけでなく、実体験がとても必要です。森に足を踏み入れることは視覚だけでなく、聴覚、臭覚、触覚、味覚の5感、そしてセンス・オブ・ワンダーをたくさん感じることができます。そしてそこで感じたことは、これから生きているうえで貴重な体験として子どもたちの心に刻まれていくことでしょう。もしかしたら、先生たちの心にも・・・

【森のカメラマン】

春の感性磨き保育研修

練馬区清心幼稚園では、年間通して園近隣の石神井公園で熱心に野外保育を進めていらっしゃいます。今春も新人研修で石神井公園にでかけました。

あたたかい春の日差しの中で自然遊びを学び合い、先生たちの感性が豊かに開いていくのを感じました。

最初に公園の中の春探し。知識でなく五感で出会います。

緑・黄色・赤・丸・♡・フワフワ・いい匂いを五感を使って探します。

何ひとつ同じものはないからこそ並べてみると面白く、美しいものに出会えます。

春の草花の色を頂いて和紙に草花クレヨンでお絵かき。
青空にちょうちょが舞いました。

春の自然の中には優しい色がたくさんあふれています。

手のひらの中の小さなセンス・オブ・ワンダー

春の小さな命を集めて紙コースターに思い思いに並べると、素敵な草花ペンダントの出来上がり。一つ一つの小さな姿に心奪われます。どれ一つ同じものはなく、優劣もありません。

お顔の絵本を読んだあとはお顔のかくれんぼごっこ。目玉シールを持って、お気に入りのお顔を作りました。

最後に集めた草花と少しの水を透明シートの上に乗せて花びらのウォータースライダーごっこ。下から見上げると、青空に花びらがキラキラと揺らめきます。

今回の遊びの研修を通して、先生方自身のワクワク・ドキドキがたくさん生まれました。センス・オブ・ワンダーが子どもたちの心を動かし主体的な保育の取り組みにつながっていくことでしょう。

【ケロちゃんこと高橋京子】

戸田市の子育て支援で木のアクセサリースタンド作り

冬は葉を落とす木の「樹形(じゅけい)」を観る絶好の季節です。でも見方がよくわからないから楽しめないという方も多いのではないでしょうか?

今日の活動ではたくさんの枝の中から「自分の好きな形の部分」をみつけだし、「自分で切って」、「自分で選んだ木の輪切り(土台)」に立てる、オリジナル木のアクセサリースタンド作りを楽しみました。

木の感触や香りを楽しみ、いびつで美しい自然の形に注目する。五感を刺激しながら作業を進めていると木や枝の美しさや多様な形に心奪われます。

できあがった作品はどれも個性豊かで楽しい作品ばかりでした!アクセサリースタンド作りは「作ること」だけではなく、「枝」の見方や楽しみ方もちょっとわかっちゃった!のではないでしょうか。

                       【さっちんこと長谷川幸子】