いしかわ木育セミナー

9月1日、石川県主催の木育セミナーで、県内の幼稚園保育園認定こども園の先生方、公園管理や子育てに関わる皆様と一緒に、「日々の保育と木育をつなぐ」をテーマに研修を行わせていただきました。

はじめて伺った石川県。金沢の街並みは美しくお食事も美味しく、迎えてくださいました県職員の皆様や参加された皆様のあたたかいお人柄に触れることができ、石川県が大好きになりました!

歴史ある良質の木材を産出する森林文化のある都市からの木育の取り組み。

少しでも今回の研修が日々の保育現場につながっていけば嬉しい限りです。

日々子どもたちのあそびの中で

五感を通した木や森との楽しい出会いが

更に広がります様にと・・・心から願っております。

石川県の皆様、ありがとうございました。

 

木の実のケーキ作り みんなパティシエ どれも美味しそう!
大きな木のパズル (アテ能登ヒバ 県木)
木の皮剥き ツルツルの木肌が・・
丸太を切り分けて・・・・
丸太ツムツム競争
小枝であそぼう!マイツリー作り
最後はみんなで ニコニコはあーい!

 

 

昆虫大魔王の虫講座

6月のウレシパカフェは、自然環境研究センターの斉藤秀生先生の虫講座でした。
斉藤先生は、現在、ミャンマーの教育支援でもご活躍されています。

「昆虫大魔王」こと斉藤先生

虫講座では、ミャンマーの学校の子どもたちとの昆虫採集の様子。
多様な昆虫の生態に触れ、生きる知恵や力を虫たちから学ぶことの面白さや大切さをお伝えいただきました。

受講者

虫嫌いな保護者や先生がいても大丈夫! でも、これから虫に出会う子どもたちのきっかけや楽しみだけは、子どもたちから奪わないで欲しいとお話されていました。

 

とっつぁんの森歩きと川あそび

7月のウレシパカフェの講師は、埼玉県飯能市のきまま工房木楽里オーナーの井上淳治さん。林業家で森を守り育て木育も手掛けるとっつぁんの愛称で親しまれています。

みんなでとっつぁんの森へお出かけしました。

「分木(ぶんぎ)」の森

猛暑でしたが、歴史ある西川材を守り育てている手入れの行き届いた森は、とても心地よくさわやかな風が吹き抜けていました。

ムササビの巣穴
ミョウガの芽

ムササビが、高い木の上の穴にお家を作って暮らしていました。
鹿の足跡。草木を食べた痕も。ミョウガもゲット!
都会の街中では、出会えない多様な命の営みにも触れることができました。

午後からは、高麗川で川遊び。参加者は大人だけでしたが、子どもに還って夢中であそび込みました。

水草の下には、たくさんのカワスジエビ。石ころをひっくり返すと、カゲロウ、カワゲラ、トビケラ、ヘビトンボ。たくさんの水生昆虫を見つけました。
なにやら、とっつぁんが川の中で大きな石の下を手でまさぐっています!
大きなカジカを捕まえてくれました。

カワスジエビ
水生昆虫
カジカ

川の隅の砂地のところには、サワガニも棲んでいました。
川は、たくさんの小さな命と出会えます。川の流れる姿や音は、なぜか心を癒してくれます。

ライジャケ流れ

最後は、木の葉の様に、川の流れに身を任せ、ライフジャケットを付けて、川の流れを楽しみました!

「子どもと一緒に自然あそび」講座

今年も、7月下旬に、夏の芸術教育学校の講座を1日受け持ちました。
ご参加いただいた方々は、全国から集まった幼稚園保育園認定こども園の先生方。皆様大人です!大人が子どもの気持ちに還ってあそびなおすこと。そして、終日、中野サンプラザの研修室に、葉っぱや小枝を持ち込んでの自然あそび演習を行いました。
自分で葉っぱを選んで会場に持ち込むことから研修の始まりです。
1分間、目をつぶり子どもに還ったら、みんなで森へ昆虫狩りに出かけました。
森の世界に入り込んだら、いよいよ子どもに還って自然あそび。

みーつけた

持ち寄った葉っぱで、「みーつけた♪」のあそび。
葉っぱの色、形、感触、匂い等、五感を通していろいろな葉っぱに楽しく出会うあそびです。普段見ているようで見ていない葉っぱのそれぞれの違いに気付きます。

葉っぱじゃんけん

自分でお気に入りの葉っぱを選んだら、葉っぱじゃんけん大会。
長い、短い、細い、太い等、葉っぱで勝負を決めました!
葉っぱの背比べでは、グループで、障子紙に一列に葉っぱを並べて、全体の長さを競います。
すると、更に、葉っぱ一枚一枚の形の面白さや美しさに気付きます。
それぞれの葉っぱに目玉を付けると、更に葉っぱに愛着が生まれます。
葉っぱ一枚からでも、いろいろな遊びが展開できます。

葉っぱの背比べ
しずくリレー
しずくのお顔

次はしずく遊び。
葉っぱは、水を弾く葉っぱと弾かない葉っぱがあることに気付きます。
葉っぱの上をコロコロと転がるしずくがとてもかわいらしく光に当たるとキラキラと美しいから、心が釘付けになりますね。

マイツリーの枝

午後からは、小枝で木の姿を再現するマイツリーごっこ。
まずは、小枝を太い、細い、枝先とみんなで分類します。
グループで、枝をつなげて木の姿を再現しました。
枝も、一つとして同じモノがなく、いびつであることで、素敵な木の姿が生まれました。
そこに、午前中に遊んだ葉っぱを置いたり、粘土でいろいろな生き物等を作って、命のつながりのある多様な木が生まれました。

多様な木

自然は、まず知識からと構えている保育者がいらっしゃいますが、「知ることよりも感じることが大事であること」「子どもたちがやりたがりあそび込みたくなるような道をつくってあげることが、大事と感じます。
そのためにも、保育者がまずは面白がって遊び込んでみること。
センスオブワンダーの世界が、都市型の保育の世界にもつながっていきます様に願いを込めて。
たくさんの皆様にご参加いただきまして、ありがとうございました。
また、主催いただきました芸術と遊びの創造協会の皆様、大変お世話になりありがとうございました。

kyoko takahashi

 

ウレシパカフェ「4月」

ウレシパモシリでは、

ウレシパカフェと称する保育と自然をつなぐ小さな勉強会を

定期的に池袋の会場をお借りして開催して参りました。

今年度で、すでに3年目を迎えました。

ウレシパモシリの講師が順番に登壇し

園庭や公園に棲む虫たちの世界

水辺の生き物のザリガニの飼育の仕方や生き物の知恵

子どもたちが手のひらの中に握って離さない石ころたちのこと

森とあそび森から学ぶ森の世界

自然あそびで楽しむ音あそび・豊かな表現の世界

自然あそびを通して深まる言葉の世界

などなど・・・

それぞれ専門分野は違っても、

すべて子どもたちのあそびの世界を通して、

つながり交じり合い深まる学びの面白さ・・・

そんな多種多様なあそびの可能性を実際の保育現場の事例を通して

学びあう勉強会です。

今年度のスタートのウレシパカフェは、

「身近な自然を保育につなぐ」をテーマに高橋京子が受け持ちます。

身近な葉っぱ1枚から、ひとしずくから始まる小さな水の世界を楽しむあそびの演習。

様々な園でのあそびの事例紹介も含めて、

皆様とご一緒に、保育に自然をつなぐことの意味を、

子どもたちの育ちの力を引き出す保育環境作りについても

語り合えたら嬉しいです。

ご興味のある方は、ウレシパモシリのHPからお問合せ下さい。

尚、今年度の年間のウレシパカフェの講座(仮)の予定は以下の通りです。

4月 身近な自然を保育につなぐ(高橋京子)

6月 身近な虫講座(斉藤秀生先生)

7月 森であそぼう!(埼玉県飯能市の森で遊びます)(井上淳治先生)

8月 石ころあそび(杵島正洋先生)

10月 水辺の生き物(磯の生き物)(佐藤武宏先生)

12月 自然あそびから広がる音あそび(平岩佐和子先生)

2月 自然あそびから深まる言葉あそび(首藤久義先生)

以上を予定しております。

尚、都合により予定が変更になることもございますので

その都度、ご照会ください。(各回 定員30名)

その都度、ご案内もUPしていきます。

ご一緒にあそび学びあいましょう。

皆様のご参加をお待ちしております。