ウレシパモシリとしては、はじめての小学校生活科部会の先生方(市内5校、市内幼稚園)に向けて、身近な自然を教育につなぐ研修を担当させていただきました。
今回の研修のねらいは、季節の公園や校庭で遊ぶ活動を通して、遊び方を工夫したり、自分が楽しんだ遊びや感じ取った自然の様子を考えたり、それを表現したりする。」こと。

自然観察でなく自然の知識を学ぶのではなく、あくまでも五感で身近な自然と出会うための『見~つけた!』の遊びを演習しました。五感カード(色や感触や匂いを書いたカード)をグループで引いていただき、学校の中庭に出て、グループで協力して探していただきました。
「いい匂い」のカードを引いたグループでは、校庭の隅っこで先生方見つけられない様子。近づいて、カードのミッションが何か確認してみると、「いい匂い」とのこと。
「匂いが見つからない!」と言われる男性教員に「立ってるだけでは、匂いは分かりません。いろいろな葉っぱにまずは触れてみて下さい。」そして「葉っぱは千切ってみると、匂いのカプセルが破れるからきっと匂いを感じますよ。」とお伝えしました。
実際に葉っぱを触って千切ってみたら、先生方「わー!匂う!!」と歓声が上がりました。
他のグループでは、四角がカードのミッションで、四角い石ころ、葉っぱの葉脈の空いた穴からたくさんの四角を見つけ出したり。

〇、みどり、ザラザラの3つを合わせたミッションのモノを、見事に見つけ出すグループも出てきたり。

夏ミカンの木の枝葉の裏に、びっしりとセミの抜け殻がぶら下がっているのに、みんなで心動かしたようです。
『見つけた』遊びを、いつもの校庭で行ったことで、見る視点に変化を感じて下さった様でした。
その後は、しずく遊び。雨上がりに外に出るとたくさんのしずくが隠れています。陽の光を浴びてキラキラ光るしずく。そんな一滴に心動かされて子どもたちと行ってきたしずく遊びを体験していただきました。カツラの葉の撥水の性質からの銀紙に変身することにも心動いてくださいました。

後半は、パワポでの主に幼稚園の自然遊び事例の紹介と、ウレシパモシリの保育教育と自然をつなぐ理念をお伝えしました。
そして、最後は、センス・オブ・ワンダー(レイチェル・カーソン 新潮社)の一節「知ることは感じることの半分も重要ではない・・・。」を朗読。
グループ内で感想を話しあい、個人の感想を漢字一文字で書いて発表していただきました。
多くの先生が、「感」の一文字。 感じることの意義に気付いて、遊び体験を通して気づいてくれたようで嬉しかったです。
女性の先生曰く「いつも忙しく授業を進めてきたが、子どもたちが「感じる」ことを意識しては来なかった。もっと感じる授業を組み立てていきたい。」
男性の先生は、「任」。 「もっと子どもを信じて、任せていくことを大事にしていきたいと思った。」
幼児期に身近な自然に触れた原初体験をしてきた子どもたちが、小学校1年生の生活科にスムーズな学びに移行するために、「身近な環境の構成」や「教員の関わり方」や「子どもが自分で感じて、創り出していく保育教育の面白さ」を、少しでも先生ご自身が感じて、心動かして、2学期からの授業に活かしていただけることがあれば、とても嬉しいです。
ウレシパモシリの身近な自然遊びが、生涯に渡る子どもたちの幸せに生きる力の根っことなることを願って、少しでも幼保小の保育教育の架け橋になれば幸いです。
酷暑の中で、ご参加いただきました先生方皆様、ありがとうございました。
ケロちゃんこと高橋京子