森の木が園庭にやってきた!

埼玉の森から戸田市のあけぼの保育園にヒノキの木をまるまる一本持ちこみました。この木を園庭にならべて5歳さんたちと森の木に触れる遊びをします。

森に立っている木をそのままでは持ってこれないので、切り倒して、運搬できるようカットします。枝やはっぱもあります。

”とっつぁん”がこんなに高い木を切り倒したんだ。森にあった様子を掛け軸のようなながーい写真で説明します。

それじゃ、この木が元立っていたように園庭に並べてみよう。木を再現するには、丸太がどうつながっていればいいのかよーく考えて並べないとできません。まるでパズルのようです。みんなは話し合ったり、協力して運んだりして、再現していきます。

並べた木をよーく観察しています。立っている木ではできません。園庭に並べられたからこそできる遊びです。

パズルを完成させると、園庭いっぱいでも、並びきれませんでした。森に立っているときではわからない大きさや、枝の付き方を知り、木のてっぺんに触ることができます。鳥になった気分です。

どっちが高いか競争しよう。お友達が背の高さで並んでみました。結果はおんなじぐらいでした。みんなが協力し合て並ぶと、木の大きさよりも高くなります。

次に始めたのは、木の皮むきです。この時期のヒノキは簡単に皮がむけ、みずみずしい素肌が出てきます。なめると、甘いんだ。

みんなが夢中で皮をはぐとヒノキはあっというまに丸裸。

てっぺんの枝・葉っぱ、裸の丸太、履いだ皮は大事に取っておいて、楽しかった体験後の保育に生かされます。

【森のカメラマン】

「雨集め」保育者研修

梅雨が間近になりました。雨の日でも遊べる自然遊びの研修を横浜市の保育園で行いました。

雨合羽を着て雨ふる園庭に。いつものように、自然の空にごあいさつ。

雨の日だからこそ遊べることがあります。はじめにした遊びは「雨集め」。雨が小ぶりになってしまったので、直接容器に捕まえることはできませんが、葉っぱの上には雨粒がいっぱい残っています。

シロツメクサの葉っぱにもキラキラな雨粒が。雨粒は小さいけど、集めれば溜まっていきます。

遊具の鉄棒にも雨粒がたくさんついています。工夫しながら集めます。

雨粒集めはちょっとお休み。水たまりに葉っぱを浮かべて遊びます。

みんなが集めた雨粒がどれだけ溜まったか、並べて見ます。雨の多少だけでなく、どこで集めたか、濁っているか、透明かなど、集め方にも多様性があります。

みんなが集めた雨粒を合わせると、たくさんの雨粒になりました。山に降った雨は、地面に染み込み、湧き水になって、小川になり、やがて小川が集まって、大きな川の流れになって海にたどり着きます。このことを、ちょっぴり体験できた感じ。


コップの水をスポイドにとって桂の木のはっぱの上に垂らすと、キラキラの水玉ができました。桂のはっぱだけでなく他にも水を弾く葉っぱがあります。試してみてください。

絵の具で色をつけた色水を葉っぱに並べると、色とりどりの水玉が出来上がり。

色の水玉に和紙を重ねると色水が滲んで、思いもしない模様・形・色が現れます。何に見えるか想像してみます。

模様の出た和紙を窓辺に飾ると、和紙は透けているので模様が浮き出ます。わーっ、きれいという声が上がりました。子どもたちともやってみみましょう。心に浮かんだ声を聞き取ってあげて、作品に書き添えたり、子どもたち自身が文字を加えると思い思いの作品ができます。ぜひ試してみてください。

【森のカメラマン】


春の季節の草花遊び

葛飾二葉幼稚園のお友達と春の草花を使って、自然遊びをしました。

事前にふたばのはらっぱや、園庭などに咲いている花を積んできました。黒い色の布の上に並べるとミニお花畑のようです。

さいしょは摘んできたシロツメクサの葉っぱを使って、葉っぱ相撲大会の始まり始まり。3枚の葉っぱを三人で引っ張り合い、茎が一番長く残った人が勝ち。単純なあそびほど盛り上がります。

次は、五感を使って探す「みつけたあそび」。紙のコースターに書かれているもの(このチームは”丸い”もの)を集めてきます。他のチームには内緒にします。集めてきたものから他のチームの人に何を集めてきたのか、当ててもらいます。

色んな所に探しに行きます。どこにあるかな?

集めてきたものを園長先生が作ってくれた屋外用の机にならべて、みんなで見あって、何を集めたのか予想し合います。

これは、何を集めたの?そうそう、答えは「赤い」ものでした。もみじの葉っぱも、種もきれいな赤いろをしています。他にも黄色やつるつる、ふわふわなど、目だけでなく、感触や香りを探してあそびました。

今度は自分のお気に入りの葉っぱを画用紙に貼り付けて、思い思いのアート作品を創作しました。いっしょうけんめい作業を進めますが、葉っぱは平らではないので、なかなか付きません。それでもみんなは工夫しながら、集中して貼り付けていきます。

花も貼り付けて、花や草のクレヨンで色もつけました。みんなの絵には物語が詰まっています。先生が一人ひとりの子どもからおはなしをききとって、その場で付箋に書いてもらいました。

カラーコピーして製本すると、世界に一つのクラスみんなの絵本が出来上がります。

今回使った教材を並べてみました。他のクラスの子たちとも今日やった自然遊びをしてみてください。

【森のカメラマン】

春の自然と出会おう!

今日は青梅幼稚園の子どもたちとすみれちゃん達が春の自然に出会うために近くの公園にでかけました。

自然にご挨拶したあと、スミレちゃんが取り出したのは、いろんないろのカラーシート。ばらばらだった子どもたちが自然にみんながあつまって一緒に走り出しました。


「だるまさんがころんだ!」のだるまさんをちょうちょやトンボに変えて〇〇さんがころんだごっこをはじめました。みんな上手にちょうちょやトンボになっています。


「ダンゴムシがころんだ!」もうダンゴムシ以外には見えません。

和紙に草花をつけて草花クレヨンでいろを塗って鯉のぼりを作ったんだ。

白い画用紙にも好きな草花をつけて、お気に入りのちょうちょも作ったよ。

ベンチに図鑑や絵本や道具を置いて、虫と出会う準備完了。

ダンゴムシやありさんをじっと集中して観察します。その様子を先生たちが優しくみまもります。

思い思いの春に出会ったあとは、スミレちゃんがちょうちょの絵本を読んでくれました。たくさん遊んでたくさん出会った春の自然がこころに染み渡っていきます。

またあそぼうね!みんな満足げに園へ帰っていきました。

【森のカメラマン】

妙福寺保育園自然遊び「花」

練馬区の妙福寺保育園では、広い園庭、境内、そして境内の奥にある小さな雑木林を保育に活用され、長年、自然あそびを主体的な保育に取り入れていらっしゃいます。

妙福寺保育園には、「花遊びのための花壇」があります。

自分たちで種を蒔いて育てた花が、きれいに咲き誇ったので、それを愛でた後に、摘み草として花を摘んでは最後まで花を五感を通して楽しみます。

ただ手に持っているだけで嬉しい子。水を入れた器に花びらを浮かべて、お日様の下でその美しさに見とれる子。

お気に入りの草花をクレヨンにして好きなものを自由に描きます。

すり鉢で色を擦りだして容器に移し、草花の優しい色を楽しむ子・・・

おままごとのお料理の食材として工夫して楽しむ子。

それぞれが、花を通して、「自分らしく」楽しみます。

昨年の年長さんが作った手作りの図鑑もさりげなく置かれています。

遊びが継承されていて素敵!

ずーっと草花だけでも、集中して遊び込む姿がありました。

春のポカポカのお日様の下、子どもたちの幸せな時間が流れていきました。

【ケロ】