あけましておめでとうございます。
お陰様で、新たな年を無事に迎えることができました。ウレシパモシリも9年目の春を迎えます。ひとえに皆様のあたたかいご支援のお陰です。
緊急事態宣言解除後からは、感染予防を徹底しながら出来るだけいつも通りの自然あそびや研修を途絶えることなく進めさせていただく機会をいただきました。
心から感謝申し上げます。
非常時にありながらも、園の先生方は変わらず、いえ例年以上安全に配慮されながらもよりよい保育を進めるために、創意工夫されながら一生懸命に取り組まれていらっしゃる保育現場の先生方の姿に触れ、心から敬意と感謝の気持ちでいっぱいになりました。同時に、私自身もまだまだ頑張らなくちゃ!と励まされ、学び多き1年となりました。
昨年の自然あそび、保育研修を振り返りながらいくつか遊びをご紹介いたします。
子どもたちの大好きな石ころを園に持ち込んでさまざまな遊びを楽しみました。
積んだり並べたり、石ころアートを楽しんだり。ある園では、石ころ文字あそびや石を袋に入れて割って遊んでみたり、水に入れた石から出てきた泡を夢中で見入る子もいました。子どもたちの集中して遊び込む姿をみました。
「森のめぐみの宝箱」と名付けて、間伐した丸太をランダムに切り分けた輪切りを保育室に持ち込んでみました。子どもたちは自由に並べたり積んだり転がしたり、年輪を数えたり匂いを嗅いだり、小枝も加えて自分の家を造ったり。既製の積み木とは違って均一でなく歪な木の輪切りや小枝だからこそ、自分でも思ってもみなかった形が生まれてきたり。子どもたちの夢中になって知恵を絞り創意工夫する姿をみました。
木の輪切りを見て、「ねえ、キツツキがいるよ!」と木目の模様にイメージを膨らませる子や「木の涙!」と言って年輪の歪みを見立てていました!
石ころも木もそれ自体に力があるので、その魅力ある自然の力と子どもたちの本来持つ力と掛け合わせてみることで、想像&創造する力、創意工夫する力、遊び込む力が溢れてきます。
都内のある幼稚園では、コロナ禍だからこそ蜜を避けるために、時間差を設けて夜の幼稚園を開催されていました。
火おこしをお手伝いし、1本のマッチの小さな火が少しずつ大きく育っていく様子を楽しみました。火の匂い色、温度、音等、五感を通して子どもたちは火と出会っていました。
海や森にも出かけました。
磯の生き物を探して生き物と子どもたちの知恵比べ。採集した生き物を集めて同じ仲間に分類してみる磯の生き物活動。例年とは季節を変えて実施ししたために、今まで出会ったことがなかった珍しい磯の生き物にも出会えました。
森にも呼んでいただきました。子どもたちの木育活動や親子遠足でも。森の中でどんどん心と体が開放されていく子どもたち。どの子も時間を忘れて生き生きとそれぞれの遊びを自ら創造して遊んでいました。
コロナ禍でも一生懸命に子どもたちのよりよい育ちに向き合おうとする保育現場の先生方の姿を目の当たりにして、とても深く心打たれました。
少しでも日々の保育の中に、さまざまな形や色や感触や匂いや音等を持つ自然の教材を加えてみてください。そこから生まれてくる様々な子どもたちの姿を一緒に楽しんで参りましょう。
そして、時々は豊かな自然の中に出かけて大きく深呼吸をして風の匂いに気付いたり、大地に寝転んで大空を流れる雲の姿を追ってみましょう。そんな時間に私は元気と勇気をいただきました。自然の命はすべてつながっていて、その様々な命のつながりに支えられて生かされている自分にも気づかされました。
今年もコロナ禍がまだまだ長引きそうですが、子どもたちの力と自然の持つ力を信じて、畏敬の念を忘れずに、生きるを前に1歩ずつ進めていくために精進して参ります。
今年も皆様の健康とお幸せを心からお祈り申し上げます。
引き続き、どうぞご支援ご鞭撻のほどお願い申し上げます。